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おそ松さん〜地獄の沙汰もマツ次第〜(R18)

第3章 地獄のヌードデッサン【チョロ松】


チョロ松はポーズを取りながら、バレないようにこっそり教室の中を見回した。

(うわ〜マジ? 鬼だけど、みんな可愛い……。現世でも女の子の前で裸になることなんてなかったのに!)

緊張でゴクリと喉を鳴らす。

これから1時間もこの格好で女子たちからの視線に耐えなければいけない。万が一にも、タッティなんてしてしまえば大変なことになる。馬鹿にされ、軽蔑され、変態扱いだ。絶対にタッティするわけにはいかない。

チョロ松は息を吐き、教室の壁を見つめた。

(何もない、何も見ない……うん、これでやり過ごそう。思い込むんだ、チョロ松! ここには女子なんていない……女子なんていない……女子なんていない……)


その時、女生徒たちがコソコソと話し出した。

「ねえ、見て、あれ」

「ぷっ! やだ! どこ見てんのよ!」

「だって、ほらほら! 見てみなよ」


(なんだ? なんの話だ?)

意識していないつもりでも、可愛い声が耳に入ってくる。気になって仕方がない。

「うわ、ほんとだぁ。お粗末すぎなーい?」

「ちっさーい」

女生徒たちの馬鹿にしたような声。たまらずチョロ松は声の聞こえたほうに目を向けた。

女子たちが自分の股間を指差して笑っている。

(くうっ! チンコか! チンコを笑われているのか! いや、手で隠してるから見えるはずはない……。ハッ! もしかして、逆に手ですっぽり隠せちゃうから笑われているのか!?)

まさしく公開処刑。顔から火が出そうだ。

耳まで真っ赤になりながら、チョロ松はふと目の前の女生徒に気付いた。みんなと一緒にくすくすと楽しそうに笑っている女の子。ひときわ目立つ可愛らしい笑顔。チョロ松は彼女に釘付けになった。


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