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白蛇さんに捕まりました!!

第4章 朝から抱き枕状態です。



閉していた瞼から、光が差し込む。
(ま、眩しい……)
だんだんと眠気が覚めていき目を開けた。
汚れや穴が1つも無い、綺麗な障子から光が入りとても素敵で目覚めの良いものにしてくれる。

ん〜、と伸びをしたあと、腰辺りに重みがあることに気が付いた。
掛け布団をそっと捲り原因を探る。
腕が見えて辿っていくと、そこには抱き着く形で眠っている白蛇さんがいた。

(っ!?ㅤは、はくださん!)

どうしてここに?と一瞬過ぎったとき、昨晩の事を思い出してしまい、1人赤面した。
すうすうと、規則正しい呼吸を繰り返している。
どうにか腕から脱出しようと、もぞもぞとしたり、腕を動かそうとそっと手をかけるが、いくら力を入れても動く兆しがなかった。


数分やっても動かなくて、諦め始めていたときのこと。
もう一度寝ようかなと、ふて寝を決めた直後、腰にあった腕が動いたかと思った瞬間天井を向いていた。

「おや、私の花嫁は二度寝のするところだったのかな?」

上から降ってくる言葉は、見なくとも分かる。白蛇さんだ。光が当たり、美青年さがこれまた一段と際立っていた。

「おは、ようございます。白蛇さ……ん」

昨日のことをぼっと、また思い出してしまい最後辺りは消えるくらい小さな声しか出なかった。
白蛇さんは、そんな私を見てニコリと笑む。

「昨日のことを思い出してしまったのかな?ㅤ顔が赤くなってるよ」

図星をつかれ、反論に困る。いや、口が達者ではないから言い返そうにも上手い言葉が見つからないだけだけど。

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