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優等生ノ秘メ事《文スト》

第2章 太宰治ノ場合





「冴子ちゃん、大丈夫?」

「ええ・・・。平気・・・」



グッタリしている私の体を起こしながら、着ていた白衣をかけてくれる。
まだ太宰くんの熱を持った白衣はほんのりと温かい。



「次の授業は出るの?」

「出るかもしれないし、出ないかもしれない」

「そうか。じゃあ念の為少し時間を空けて戻った方がいいね」

「そうね。先に行って大丈夫よ。鍵を返してから行くから」

「わかった」



それじゃあ。と言い残して太宰くんは準備室を後にする。
私は無残にも切られてしまった下着をどうするものかと考えながら、乱れた制服を正す。
一度寮へ戻ってから授業に出よう。
そう決めて私も準備室を後にした。


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