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【短編集】慟哭のファンタジア【HQ】【裏】

第24章 姫君の憂鬱3(菅原孝支)


静かすぎる夜に、寄り添って眠る。
身勝手な人達に振り回されて疲れた彼女は、夜になるとたまに静かに涙を流す。
「明日、サボってどっか行こう」
小声で提案すると、さんは顔をあげた。
「………いいの?」
弱々しく涙声で聞いてくる。
それが、なんとも彼女らしくなくて、複雑だった。
「まあ、なんとかなるべ」
「………ありがと…」
いつでもさんが気まぐれに振る舞えるように、そういう存在でありたいと、明日の計画を一緒に話しながら思った。
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