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繫がる物語

第2章 第二話


 んで、こっちに来てみたら、気がつけばジュダルがいて、どうやら何処かで気を失って倒れてた私を拾ってくれたらしくて、行くところが特にないって言ったら煌帝国に連れて来られて、なんやかんやで今に至るんだけど…





 毎回毎回、会う度にジュダルが抱きついたり、なにかとちょっかいを出してきたりしてくる。
 で、逃げて…、の繰り返し。←今ここ










 さて、これからどうしよう、とエルアは辺りを見回す。





















「エルア~!」
「わわっ?!」
 と、いきなり後ろから抱きつかれた。
「だ~れだっ?」
 ついでに、目隠し。




 声からして、ジュダルではない。この声は…


























「紅覇?」
「あったりぃ~!流石だね、エルア!」

 目隠しをとって、後ろから抱きついたままエルアの顔を覗き込みつつ満面の笑みを浮かべたのは、煌帝国第三皇子の練紅覇だった。


「その様子だと、また追いかけられてたの?」
「うん…、よく分かったね…」
「だってエルア、さっきまですっごい息切らしてたからさぁ。遠くからでもなんとなく分かったよ」
「…マジですか」
 それを聞いたエルアは、なんて無様な姿を晒していたんだろう…、と内心軽く凹んだ。


「時に、紅覇」
「うん?何~?」





「いつまで抱きついてんの?」

  

 先程までごく普通に会話していたが、その間、紅覇はずっとエルアに抱きついたままである。
 すると紅覇。
「えっ、ず~っとに決まってんじゃ~ん♪」
 サラッとそう言うと、少しだけ抱きつく力を強める。
「暖かいなぁ~、エルア~
 そーだぁ!なんなら、これから僕の部屋おいでよ~、んで、一緒にお昼寝しな~い?」

 そう言いつつも、エルアの返事を待たず、紅覇はエルアを引きずるように自室に向かう。


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