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繫がる物語

第9章 第八話




「『七海の女ったらし』、『葉王』、『七海の天然』、などなど……」

 エルアが単語を言う度に、シンドバッドにそれらが突き刺さる。

(((うわー、どれも否定できない…)))
 どれもこれも間違っていない所がツライところである。







「ジャーファル君ジャーファル君…。俺もう駄目な気がする…麗しいお嬢さんにあんな印象を…ましてやジュダルに…」
「駄目なのは元からなんで安心してください。というか自業自得です!」
 ジャーファルはザクッとトドメを刺した。


























 そんなこんなでも構わず船は進み、シンドリアへと向かっていったのだった。










「…七海のろくでなし(ボソッ」
「マスルールお兄さん、何か言ったかい?」
「…いや……」
 赤髪の男、マスルールは隅っこにうずくまる主を眺めつつアラジンに短く返答するのだった。
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