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繫がる物語

第4章 第四話




『巨人が動き出したぞ!』
『お譲ちゃん逃げてっ!』
『きゃああああっ!!』

 青い巨人が両手を組んで魔力を貯めているのを見て、人々は口々にエルアに逃げるよう叫ぶ。






 しかし、エルアは一切動こうとせず、ひたすらジュダルに呼びかけていた。


























「やめてっ、ウーゴ君!お姉さんまで巻き込まないで!!」


「!」
 人垣より近くで、今まで聞こえた声の中で一番幼げな声が聞こえたので、エルアはハッとなりその声の方を見ると、そこには青い髪をした少年が立っていた。



「ウーゴ君っ!!」
 少年は、再び叫ぶ。少年が話しかけている人物は

























 青い巨人であった。







 その声の鋭さに、エルアが反射的に上を仰ぎ見ると、その眼前には、真っ青な巨石…、否、ウーゴ君、と呼ばれていた巨人の渾身の力を込めた拳があった。






































 直後、再び、人々の悲鳴を掻き消すほどの轟音があたりを劈いた。


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