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雪解けの春《アイナナ》

第5章 Episode 4





一織のセンターお披露目から数日後、私はIDOLiSH7の寮に遊びに来ていた。
最近は曲の製作も順調で、生活もまともな生活を送れてきた。
その日寮には、三月、環、壮五、ナギ、陸がいた。
一織と大和は出掛けているようで、私は環とゲームをしたり、ナギのここな愛を聞き流したりしていた。



「ですから、このシーンはここなの今後にとても重要なのです」

「なるほどね」



まだまだ話は続きそうだな、と思っているとインターホンが鳴った。
環が出ると、来客はなんとTRIGGERの九条天。
手土産にプリンを持って来てくれたようで、環はとても上機嫌だ。



「いらっしゃい」

「お邪魔します。あなたがSakuraさん、ですか?」

「そうだよ。天の話は陸からよく話は聞いてるよ」

「そ、そうですか。」

「ん?どうしたの?」

「いえ...その、声から想像していたよりも...いや、なんでもないです。陸がいつもお世話になっています」



天が何を言おうとしていたのかはわからないが、恐らく陸に会いに来たのだろう。
私は天を陸の部屋へ案内した。



「ここが陸の部屋。色々話しに来たんでしょ?ごゆっくり」

「あ、ありがとうございます...」



テレビで見るより歯切れの悪い話し方だった。
プライベートだとこんな感じなのかな。何はともあれ兄弟の話に水を差すのも悪いな、と思い私はリビングへ戻った。
ナギが早く語りたくて仕方がないという表情をしているのを見て、私は身代わりに壮五を召喚した。



「ナギ、壮五が話聞いてくれるって。私はお風呂に入ってくる」

「さくらさん!?」

「ごめんね壮五、許して。この話かれこれ1時間は聞いた」


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