Dr.Heart Stealear [ONE PIECE]
第9章 ユメユメ
「あぁ来た来た。」
私が目を覚ましてから1日も経っていない。
「ふーん…あの船、面白い機能ついてるね。バッシャーンって飛んで来たよ。」
彼は子供のように喜んでいる。
実際、小柄で中性的な声をして居る彼は子供そのものだが、年齢は私と変わらない。
「…ローが1人で来たよ。」
「!!!」
てっきりルフィさん達も来るのかと思っていた。今ここで体力を消耗したらドフラミンゴとの戦いは不利になる。
「手加減はなしだよ。海賊にそんなの必要ないもん。」
「ローの力、見くびったら後悔するよ?」
「ふふふ。楽しみだな…」
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「トラ男‼おれたちも行くよ!!!」
「大丈夫だ。おれが必ず連れ戻す。…一つ、ケリをつけなきゃいけねェ事が増えたからな。」
「でもよォ…‼」
「…行かせろルフィ‼別に死にはしねェだろ。大事な仲間守れねェで四皇に挑もうなんてヌルい奴ならおれは同盟なんか賛成しねェ…!!」
ゾロ屋の言葉に麦わら屋が黙り胡座をかいた。
「わかった。」
「…悪いな。」
一言残し、島に足を踏み入れた。
気味の悪い人形や置物で埋め尽くされている入口。
どんな奴に囚われてんのか知らねェが、手加減なんてしない。
前からカサッと音がして顔をあげる。
…ガキか?
小柄で茶髪の少年。
「初めまして。」
そいつが挨拶をすると同時に銃弾が頬をかすめた。
「"ROOM"」
すぐにサークルを作り出し範囲を決める。
こんなガキに負けられねェだろ。