第9章 ユメユメ

その頃のサニー号

「クソ…‼」

ドフラミンゴの王下七武海の脱退を確認した。が、今重要な事はなまえだ。

おれが起きたときにはなまえの姿はなく、変わりにスマイルマークが隣にあった…ドフラミンゴのマークだ。

「なまえを助けに行くぞォ!!!」

麦わら屋の掛け声にそれぞれが反応を示す。
一味に礼を言う。
いくら同盟を組んだと入っても厄介なことに巻き込んでしまったことは事実だ。

なまえの場所はビブルカードしか宛がない。事前に作っておいて良かったと思う。なまえはかなり方向音痴だ。

「おいトラ男!本当にあってんのか‼?」
「ビブルカードを信じろ。そのまま真っ直ぐだ。」

本当に遠くにだが、薄っすらと島は見えている。恐らくなまえはそこにいる。

ケリはつけるさ。
ドフラミンゴ…お前になまえは渡さねェ。

「よっぽどなまえちゃんのことが好きなのね。」
「…あぁ。初めて好きになった相手だ。」
「ふふっ、なら私たちも協力しなくちゃ。」

ニコ屋はそれだけ言って麦わら屋の方に歩いて行った。
…本当にこの一味は変わってる。
敵のクルーのためにこんな事…。
感謝なんておれらしくねェな。