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御伽アンダンテ【HQ】【裏】

第8章 現実逃避行


「…、そろそろ帰る。
欲しいものあったら教えてくれ」
「…うん、大丈夫、ありがとう……」
「夏休み、お盆なら部活も休みだからデートしよう」
「ほ、ほんと…?」
彼女は2回瞬きをして、息を弾ませて嬉しそうにした。
「川沿いの花火大会とか、毎年見てるんだ。
人混みのない隠れ場所も知っている」
「行く…!絶対、治すね……」
「約束しよう」
はにっこりと笑うと、小指を絡ませてきた。
子供ながらの契約を結ぶと、俺も少し頬が緩んでしまった。
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