ここはシリーズif短編【HUNTER×HUNTER】
第7章 彼女は花に成る
彼女の些細な変化には気付いていた
その度に喧嘩をした
喧嘩なんて彼女としかした事が無かったけれど俺はよく物に当たって数え切れない物を破壊した
その度に彼女は泣くんだ
沢山彼女の話しを聞いて努力して気持ちを話した
明日にはまた元通りだと
…………そう思っていた
____________"
彼女と喧嘩が増えたのはほんの一ヶ月前からの事だった
其の兆しを遡るなら三ヶ月前に成る
彼女に行き付けのカフェが出来た
「苺がいっぱい乗ったパフェが絶品なんです!またイルミさんにも食べて欲しいです!!」
なんて無邪気に笑う彼女に俺は只頷いていた
次第にカフェへ行く回数が週1日から週3日へ
だけど彼女は変わらず俺の帰宅を喜んだ
いつまでも待ってくれていた
不規則かつ誠実だとはとても言えない家業
人の死に触れた後、彼女は俺に温かさを与えてくれた
心地好かった
何も要らない
彼女さえ居れば俺は何でも出来る…………
………なんてのは
らしく無い事なんて理解していて
だけど其れでも幸せだった
「今度一緒にカフェに行きませんか……?」
「また今度ね。」