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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第9章 鬼兵隊


名無し「眩しぃ…」

外から差す陽の光で目が覚めた。

私は書院甲板で寝ていた。

肩には黒い生地に金色の唐草模様が描かれた着物がかかっている。

名無し「これ、高杉の…?」

そっか私あのまま高杉の前で寝たから…

優しいところあるじゃん。

部屋に高杉の姿はなかった。

着物を返そうと、部屋を出る。

名無し「誰もいないなぁ」

歩いて見るが誰もいない。

「うわぁぁぁぁぁ!!」

どうしようと考えていると、どこからか叫び声が聞こえた。

声を頼りに進むと部屋を見つけた。

また子「名無しじゃないですか、どうしたんですか?」

名無し「凄い叫び声が聞こえたから…」

見るとまた子と武市と他に数名の侍達が人生ゲームを囲んで座っていた。

また子「あぁ、これッス。叫び声は先輩が借金背負った悲痛な声ッス」

武市は放心状態で横になっていた。

名無し「あ、そう…」

私は武市を横目で見ながらまた子に話しかける。

名無し「そうだ、高杉知らない?着物返したいんだけど」

また子「晋助様なら今来客中ッス。今は会えないと思うんで名無しも一緒にどうですか?」

また子はトランプを出してニコッと笑った。

名無し「あのー、大丈夫?一応敵だけど…」

また子「問題ないッス。晋助様から名無しは手厚くもてなすように言われてるんで」

武市「さぁ、あなたもお入りなさい。私が事細かく教えて差し上げ…」

パンッパンッ――――――

また子が放った弾は武市の着物の袖を貫通した。

また子「先輩、下がって下さい」

武市は少しビビった様子で座り直した。

他の侍達と一緒に私も笑う。

そして私達はババ抜きスタート。
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