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真選組に入った現代少女はとりあえず刀握りしめて戦うか【銀魂】

第15章 真選組の秋祭り


総悟「その腕離しなせェ…」

その刀の持ち主は総悟だった。

高杉はゆっくり腰に回した腕を離した。

高杉「空気も読めねぇのか?」

総悟「あいにくそういう事はよく分からねぇんで」

総悟は刀を下ろすことなく高杉を睨む。

総悟「大人しく捕まりに来たんですかィ?」

高杉「こいつの顔見に来ただけだ」

総悟「なら早く消えなせェ」

高杉はふっと笑って紅葉の中に消えていった。

少しした後総悟が刀を鞘に納めた。

名無し「良かったの?逃がして…」

総悟「アイツの捕まるところ見たくないんだろィ?」

さっきの話聞いてたんだ…

総悟「今日だけは特別でさァ」

名無し「ありがと…」

総悟「もっとも、あのままキスしてたら確実に斬りやしたけど」

名無し「ごめん…まさか高杉があんな事するとは思わなくて…」

総悟「名無しは無防備過ぎるんでィ」

名無し「だね…もっと気を付けないと…」

少し笑うと総悟は辛そうな表情になった。

ドンッ―――

私の体は木の幹に押し付けられる。

名無し「そ、総悟…?」

総悟「ほら、いつも無防備なんでさァ…」

言葉はいつものようにからかっているのに、口調は苦しそう。

名無し「総悟何かあった…?」

総悟「怖いんでさァ…最近名無しに触れると壊しちまいそうで。

すぐに自制が効かなくなるし、何ていうか…

これで最後にしやすから…」

そう言って抱きしめられた。

最後って言葉に心が締め付けられる。

総悟「とりあえず戻りやしょう、土方さん達が探してるんでさァ」

私はとっさに総悟の服を掴んだ。

総悟「どうしたんで… 」

振り向いた総悟にキスをした。

少し背伸びしないと届かないので総悟の首に腕を回す。

総悟「…!?」

名無し「壊れないから…」

総悟「名無し…?」

名無し「総悟が触ったくらいで壊れないから!だから…最後とか言わないでよ…」

総悟「いいんですかィ?もう容赦できやせんよ?」

総悟は不安そうに見つめる。

名無し「いいよ。だって最後とか寂しいじゃん」

総悟は少し顔を赤くした。

名無し「え、うそ!総悟が赤くなってる!珍しい!」

総悟「うるせぇ…///とにかく戻りやしょう」

私達は真選組の休憩所に戻った。
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