第7章 「流星モラトリアム」
26プランテーションとのキッシングは無事に成功を収め
私達13部隊は特別に休暇が与えられた_______________
「「はぁ……海だあぁぁぁぁ!!」」
「ほんっとガキ、休みだからって浮かれすぎ…」
「しょうがないよ、泳いでいい海なんて私達初めてだもん!」
「でも、地上でまだこんな場所が残ってたんだ…」
部隊に配属されてから少なからず抱いていた不安や緊張感
そんな日常とは掛け離れたこの光景に、
何処か気持ちがフワフワと浮きだっている____________
「おーい、あんま遠くに行くなよー!」
「ナナ姉明日の朝には迎えに来てくれるって」
「これも何かの訓練だろ」
「さぁ…でも、周辺に叫竜も居ないみたいだし
折角の海なんだから楽しもうよ!」
「あ、嗚呼……そう言えばゼロは見当たらないけど
アイツどうかしたのか?」
「ナナ姉と電話してからこっちに来るみたい。」
「成程な、アイツいつも仕事には真面目だからな…」
イチゴとゴローがそんな会話をしていると、
ゼロツーがヒロの手を取り一緒に海に走っていった。
「ヒロ君、元気になって良かったね!」
「心配して損しちゃった!」
「でも、ゼロツーの噂も晴れてヒロも正式なパラサイトになったんだ。良い事づくめじゃんか。」
あの戦いを経て、2人はパートナーになった。
ゼロツーへの疑念は晴れないけど、ヒロには彼女が必要だったんだと
今のヒロを見て思う…
本当に良かった_______________