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ダーリン・イン・ザ・フランキス

第4章 「フラップ・フラップ」




ミツル君を医療室で治療をした後、
彼は食事に手を付けずただ震えていた。





「アイツは悪魔だ…あんな奴と乗るなんて正気じゃない。」




ずっと、この言葉を繰り返しながら
ミツル君は呟き続けている





「…どう?」




「ご飯も手を付けてないよ、勿体無いから俺食べちゃおうかな」




「戻ってきてからずっとあんなだぜ…」





皆がミツル君を見つめていると、ヒロは彼の元に向かった。





「…ミツル、ゼロツーと何があったんだ?」




「何か…だって?あの女は僕の全てを吸い取ろうとしたんですよ。
躊躇なく、何もかも!!

最初は普通だったんだ…途中からは僕を、殺すつもりで…」




「ミツル…」




ヒロはミツル君に手を添えようとした瞬間、彼は
ヒロの首元を挙げてしかもアイツ、笑ってた!!と叫んだ




「もう一度乗ればそうなる、貴方もそうなりますよ…
自分だけは特別とか思ってるならおめでたいにも程がある!!」




「………ミツル君、声をそんなに挙げたら体調が治らないよ。
もう少し寝ていた方がいい。」




「ゼロさん……」





ミツル君は渋々ヒロから手を離して布団にまた苦しそうに篭り始めた。





「……ごめん、皆
私はもう少しミツル君を治療しなくちゃ行けないから。」




「ゼロ……分かった。
私達ここから出るね、また後で。」




「うん、…また後でね。」







皆が医療室から出た後、私は1人で昨日の件を考えていた。
やはりミツル君の様に他のパラサイトもこんな状態になるのかと





「…やっぱり、ヒロは特殊検体なのかな。」





ミツル君が寝ている中、1人そう呟いていた__________









***






「にしてもいいなぁ、ミツル…
ゼロちゃんに見てもらえるなんてさ。」




「だよなぁー…俺も怪我したら直ぐにゼロちゃんに治療してもらえるように準備しとかないとな!!」




「(この2人、下心丸出しだな…まぁ、俺も人の事言えないか)」








男子達がそんな会話をしている事を、ゼロは知らなかった____________
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