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*パンダの調教*【R18】

第7章 卒業





(私…いつまでこんな事を続けるんだろう……)

初めはただ遊びのつもりだった。
遊び慣れてなさそうな半田くんを誘惑して彼の反応を楽しんで…
それが今はどうだろう…2人ともすっかりこの歪んだ関係にハマってしまっている。
このまま彼と一線を越えてしまえば、私も彼ももう後戻り出来ないような気がして…


「…ハァ……」

「珍しいね、杏奈が溜め息なんて」

「っ…、彩香……」

いつからそこにいたのか、私のすぐ後ろには彩香が立っていた。
どうやら私の大きな溜め息は彼女にも聞こえていたらしい。


「どうしたの?何か悩み事?」

「別にそういう訳じゃないけど…。彩香こそどうしたの?私に何か用?」

「実は杏奈様にお願いがありまして…」

「………」

こうして彼女が下手に出る時は大抵ろくな事が無い。
きっとまた私に厄介事を押し付けてくるつもりだ。


「杏奈様今夜お暇ですか?」

「…その喋り方やめてくれない?」

そう言えば今日は金曜日。
いつもなら半田くんと過ごす事にしているけれど…


「今日何かあるの?」

「よくぞ聞いてくれました!」

そう言って両手を合わせる彼女。
とりあえず話だけでも聞いてみようと先を促せば、今夜行われる合コンに参加してほしいというお願いだった。
元々男女3人ずつで集まる予定だったらしいのだが、女の子の1人にドタキャンされ人数が合わなくなってしまったとの事だ。


「彩香が私を誘ってくるなんて珍しいね」

「だって杏奈なんて誘ったら、男の子みんな杏奈に持ってかれちゃうじゃない?でも今日は背に腹は変えられないから」

「………」

なんというゲンキンな子だろう…
まぁ私は彩香のそういうところも嫌いじゃないけれど。

(合コンかぁ…)

半田くんと過ごせば、今日もまた彼に妙な期待を抱かせてしまうに違いない。
だったら今日は彼と会うのをやめて、彩香に恩でも売っておこうか。

(そもそも半田くんとは別に約束してる訳じゃないし…)


「分かった…私も参加する」

「えっ…ホント!?」

「うん…でも私の参加費は彩香が持ってね」

「ぐ……ちゃっかりしてる」

「お互い様でしょ」

彼女とそんなやり取りをしていると、ちょうどお昼の時間になった。



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