第2章 甘蜜
夜。
あれから他の仕事も終わらせて、二人が家に帰宅したのは午後6時。それから晩御飯を作って食べ終わったのがついさっき。いまの時刻は夜の7時半を指していた。
美雪「ら、乱歩さん。私お風呂入ってきますね」
美雪が、ソファに座ってくつろいでいる乱歩に声をかけると
乱歩「ええ!?美雪が入るなら僕も一緒に入るに決まってるでしょ!?」
と言って風呂場まで着いてくる。
ていうか、決まってるのか……。
そして、二人とも服を脱いだら浴室へ。
乱歩「ねぇねぇ美雪。身体洗いっこしない?」
身体を流し終わると、いきなり乱歩がそんな事を言うので、美雪は顔を真っ赤にしてしまう。
美雪「ええ!?洗いっこですか!?」
乱歩「うん。恋人同士なんだしさ、別にいいでしょ?それとも、美雪はイヤなのかな〜?僕と洗いっこするのが」
そう言われると、イヤなどとは言えない。
渋々美雪は了承する。
美雪「イヤなんかじゃないですよ。ただ……恥ずかしいだけです」
乱歩「恥ずかしいって……このあとどうせ、えっちするじゃん。それに君の裸は隅々まで見てるから今更照れる心配なんか要らないよ。」
そういう問題ではないのだが、乱歩にはわからない。
乱歩「ほら、美雪。こっち来て。」
乱歩に言われるがまま、乱歩の前に座る。
かくして、身体洗いっこというものが幕を開けた