第1章 忍べない忍が隣で愚痴っていました(佐助)
「・・・だから俺様だって鬼じゃないんだから団子はせめて40本か45本にしてほしいとか思うのに・・・50本になったらやっぱだめだと思うんだけどなぁ・・・あ、でも5本の差は意味ないのか?じゃあ35本とか・・・んー・・・でもそんだけ言ったらもっと減給される・・・ううっでもこのままだと旦那のためにならないっ」
あーオカンが・・・
団子代もこいつが出してんのかなぁ
幸村の奴、自分の使う金ってどうなってんの?
あいつ小遣い制にして給金制の厳しさを教えてやろうか。
「あー!!やっぱ30本!!!一日30本にする!!俺様それ以上は許さない!!!」
旦那ぁあああああ!!!今日から団子は一日30本までだからね!!!!
「飛んでったな・・・」
愚痴り終わったら次は主の心配か・・・
「くくく・・・」
心地よい風が吹く
「あ~明日から忙しくなるなぁ・・・な?才蔵」
「はっ」
影からの返事にもまた笑って、遠くから聞こえる弟と忍の喧騒を聞き流しながら、ひと時の平和を幸せに感じた。
オカンはどうしたってオカン。
「幸村、これからお前の八つの購入費はお前が出すようにな。」
「なっ!」
「それとこれからお前は小遣い制にするから給金の為に頑張る者たちの気持ちをありがたく味わいなさい。」
「兄上!?」
「殴り合いの修繕費もそこから出すからな。」
「(絶句)」
おわる