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君とならキスだけで【TIGER&BUNNY】

第13章 君へと続く夢 side TIGER


「おはようございます、虎徹さん。」

「ん……あ…ああ……
 おはよー。」

何だかニコニコと嬉しそうに笑うバニーを見て、俺も普通に挨拶したけどさ………

この状況、絶対オカシイよな?


「えーと……バニーちゃん。
 オジサン、どーして素っ裸なのかな?」

「僕が脱がせたからですよ。」

「ふーん……そっかー……って、
 じゃあ、この素敵なネックレスは?」

俺は自分の首に付けられている首輪を確かめるように触りながら聞く。

「キツくないですか、ソレ?
 大型犬用の首輪なんですけど……
 ああ……やっぱり赤にして良かったな。
 貴方の肌に良く映えて、とてもお似合いだ。」

いや、聞きてーのはそーゆーコトじゃねーよ。

リビングの床に胡座を掻いて考え込む俺の目前にバニーが屈み

「嫌な夢でも見ましたか?
 少し汗ばんでますね。」

ネットリとした仕草で頬を撫でてきた。

「あのさ……ばに……ッッ!」



あれ……俺なんでバニーにキスされてんの?

しかも舌入って来ちゃったよ。

何だ……コレ?

段々と逆上せる頭。

思考もままならねえ。

だから固まってただけなんだけど、抵抗しない俺にバニーは随分とご満悦みてーだ。

「ああ……やっと貴方を手に入れる事が出来た。
 安心して、虎徹さん。
 大切に大切にしますから。」

キラッキラの笑顔で見つめてくるバニーとは対照的に、俺の背中をゾクゾクと悪寒が駆け上がる。
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