第13章 君へと続く夢 side TIGER
バニーとは他の誰よりもちゃんと話をしたかったから、飲みに誘って落ち着いたバーで2人きりになってから話した。
「…………そうですか。
分かりました。」
ホント言うとさ、もっとゴネられるんじゃねーかな……なんて思ってたんだけど、バニーはあっさり俺の引退を認めてくれた。
まあ、俺が思っていたよりもバニーはもうずっと大人になってたってコトだろうな。
そこからは俺もバニーも笑顔でさ、たくさんたくさん思い出を語り合った。
「虎徹さんが僕のバディで本当に良かった。」
なんて可愛いコトを言われちまえば、もう俺は有頂天だ。
そろそろ帰るかってなった頃、バニーは思わぬ事を言い出した。
「ねえ、虎徹さん。
僕の家で飲み直しませんか?
お互い明日はオフですし……
ね、いいでしょう?
僕、もっと虎徹さんとお話ししたいんです。」
オイオイ……いつの間にこんな可愛くなっちゃったの、バニーちゃん?
正直俺も飲み足りなかったし、何よりバニーに家へ誘われたのが嬉しくて
「おお!
今夜はとことん飲もうな、バニーちゃん!」
「ハイ、虎徹さん。」
なんて2人して上機嫌だったのに………………