第1章 女神の仕事。
法王『言ってみなさい。まぁ。』
『普段何もない時は、今まで通りの生活をしたいの!
何か視えた時はすぐにお父様やお兄様に伝えるし、ここに戻ってくる!
私も…みんなと学校帰りにマジカルパンケーキ食べに行ったり、ユニコーンの赤ちゃん見に行ったりしたいよ…。
ダメ…かな?』
まぁが潤んだ瞳で法王を見る。
法王『……。仕方ありません。
可愛い娘にそんな瞳で見つめられては断れないのでね。』
学秀『フッ……。娘には甘いもんですね。父さん。』
法王『おや?ヤキモチを妬いているのですか?浅野君。』
学秀『なっ…!気持ちの悪い事を言わないで下さい。』
『あははは!お父様も学秀もおっかしぃぃ!』
学秀『………。まぁ、公共の場では名前で呼ぶのは控えろと言ったはずだ。まったく…。』
そう言いながら少し赤い顔をする学秀。
カルマ『それにしては随分嬉しそうに見えるけど?』
法王『ではまぁ、くれぐれも連絡は怠らないように。どんな小さな事でも必ず伝えて下さい。』
こうして私は元の一人暮らしの家に帰ることになった。