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アタシの騎士

第1章 日常


「桃佳ちゃーん!おーきーてー!起こしに来たよっ☆」

「桃佳!起きろ!朝だぞ!ヘイヘイヘーイ!!」

「ほらほらぁ〜?桃佳チャン起きないなら襲っちゃうよ〜?」


朝から煩い3人とそれを止めつつ起こしてくるまた別の2人の声を聞きながらもう一度寝返りをうつ。
するとまた別の声が聞こえてくる。


「あーるじっ!朝だよー?起きよ?」

「あるじさんっ!早く起きてー!それともなぁに?そんなにボクと乱れたいの?」

「なら俺が一発驚きと快楽を…」


朝っぱらから何を言っているんだ。自重しろ。すると先程と同じ様にやっぱり聞こえてくる2人を止めるまた別の3人の声を含む4人の声。


「桃佳!起きろ!早く起きねぇとマルコに怒られっぞー!今も鬼の形相だぜ?」

「誰が鬼の形相なんだよい?エース。」

「ほら、桃佳。起きろ。バラすぞ。」


恐ろしい言葉に飛び起きる。


「ごめんなさい!おはよう!バラさないでっ!」


彼女は別に何か秘密をバラされたくなくて必死になっているわけじゃない。
彼の言うバラすは物理なのだ。
パーツ1つでも失くそうものなら元の姿には戻れない。加えてこのメンバー、上手く行く保証がない。


「ほらっ!主今日は入学式?ってやつでしょ?遅れちゃうよ?」


それに加えて問題発言組は俺らでシメといたから安心してと言って可愛らしい笑顔を向ける加州清光。

辺りを見回せばいつも通りやっぱり姿は無い。先程起こしに来てくれた彼らが自在に現れ、消える事が出来るのは知っているが、一体どんな原理なのか彼女にも分かっていない。


「うんっ!ありがと!かしゅー!」

「いーえっ!」

「…で、制服何処にしまったけ…」

「クローゼットの1番左端。因みにネクタイはタンスの1番上の右側で靴下はその隣左側。ワイシャツは今アイロンしてきた。…後、髪やってあげるから燭台切さんのご飯食べて着替えたら洗面所おいで。」

「あかーし!ありがとっ!大好き!すぐ食べて洗面所行くからね!」


そう言ってドタバタと階段を降りていく彼女の足音を聞きながら2人は口を開く。


「なぁんか構っちゃうよねぇ。」

「そうだね。でももう高校生何だからしっかりしてもらいたいよ。」

「んー?まぁ俺らからしたらこうこうせい?ってのも赤子同然だけどね。」



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