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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第6章  平穏な日々に嵐はやってくる~トド松



「なんだよ、カワイ子ちゃんて猫のことかよぉ~~」

 おそ松が隠す様子もなく大きく項垂れる。
 するといつの間にそこにいたのか、おそ松たちの背後からぬっと一松が顔を出す。

「ミケ子・・・いらっしゃい」

 みゃ~

 大人しく抱かれていたミケ子が小さく鳴く。
 一松のことわかるのかな?
 自分を拾ってくれた恩人だもんね。
 一緒にいる時間はまだまだ短いのに。やっぱりミケ子、天才猫かも?

 ミケ子を一松に渡すと、嬉しそうにミケ子の頭を撫でる一松。
 ホントに猫好きなんだなぁ。

 ・・・まぁ一松もすぐ下りてこなかったけどね!

「十四松、おそ松とカラ松とチョロ松のぶんのケンダ、食べていいからね」

「マジすか! ヤッターーぁ!ハハーー!!」

 一松はミケ子に免じて許してやろう。

「でも姉さん、このケンダは、カラ松兄さんが唐揚げ好きだからって、買ってきたんでしょう?」

「え、オレ?」

「そのつもりだったけど、なんかもういいかなって」

「えっ・・・」

 じとーっとした目で上三人の松を睨みつけていると、奥からパタパタともう一つ足音が近づいてくる。

「ナス子ちゃん、いらっしゃい。 ごめんねぇ、トイレに入ってたもんだからすぐ出られなくて」

「松代さん、こんにちは。 いえいえ、トイレはしょうがないですよ。 あ、これ、松代さんと松造さんと、一松十四松トド松の5人で食べてください。15本あるので5人だとちょっと多いかもしれないですけど」

 ニコニコしながら松代さんにケンダの袋を差し出す。

「あらまぁ、ケンダじゃない。 美味しいのよねぇコレ。でもどうしたの?急に」

「あ~~気にしないで下さい。 えーっと、普段お世話になってるお礼っていうか、そんな感じです」

「そうなの?気が利くのねぇ、さすがナス子ちゃん。 お礼に息子を一人あげるわ」

「いえ、結構です」

 この台詞、このやり取り、一体何度目になるのか・・・。
 顔を合わせて会話をする度、なにかにつけて言ってくる。
 どうしても6人のうちの1人でも私に押し付けたいらしい。
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