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君を奪うのは…【R18】

第5章 決意


「はっはっはっは!…ようやくクソジジイがくたばった!これでもう自由になった!」


「っ…」


「あぁ…ごめんね。起こしてしまったね」


眠っていた紗耶の元へ寄り、抱きしめる



「ようやくこれで自由になったんだよ?僕達はもう何も怖いものなんてないんだ」


「お爺様…お亡くなりになったの…?」


「あぁ!そうだ。やっと君と二人きりでずっといられるよ」


「私…悪いことをしてしまったわね…」


「どうして?あんな苦しめるような者に罪悪感なんてないだろ?」


「だって…孫の顔見せあげられなかったじゃない。それに私だってお爺様に会って話すべきだったと思うんです」


「そんなことしなくていいよ。あいつは何を言おうと聞かない。無駄なんだから」


今までの優しい声色から変わって声が低くなる


「え…」


「っ…!大丈夫。君は優しすぎるんだ。もう気にしなくていいんだよ?ほら、朝食を食べようか」


慌てて声色を戻し、笑顔で向き直す黒崎


「えぇ…」



「ほーら、君の好きなポトフだよ?あーん」



「ごめんなさい、今は食欲が…」



「そう…またお腹がすいたら言ってくれるかい?そうしたらまた温かいご飯を出すよ」



「はい…」



「あまり体調が優れないのなら、横になるといい」



紗耶は黒崎に膝枕をされ横になる



「これで正式な結婚ができるよ。3年間待った機会があったよ」


「へ…?」


「いいや、何でもないよ。君とずっといられて幸せだなって言ったんだ…」



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