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【暗殺教室】俺の妹。

第4章 テストの時間


もうすぐ一学期の期末テストが始まる。

私たちA組は、テスト前になると授業の時間に、自習という名の、自主勉強の時間が設けられる。


はぁ〜。私、英語のリスニングと数学の応用問題が苦手なんだよなぁ。

後でお兄ちゃんに教えてもらわなくちゃ。


浅野『まぁ、確か君はリスニングが苦手だったよな?』

『あっ!浅野君。そうなんだよねぇ〜。』

浅野『ならば僕が直々に鍛えてやる。』


『浅野君、ネイティブ並みに発音いいもんねぇ!じゃあ、お願いしようかな?』


浅野『あぁ、あと、僕が言った事に対し、英語で返答してみろ。発音もチェックしてやる。』


『うっ…わかった。』


( )内は英語で話しています。

浅野『まずは簡単な質問からだ。(最近食べて一番美味かったものは何だ?)』

『(え〜っと、いちごクレープです。)』

浅野『(そのクレープは、いつ、どこで、誰と食べたんだ?)』

『(昨日の放課後、駅前のクレープ屋さんでお兄ちゃんと食べたよ。)』


浅野『(……。君にとって兄とはどういう存在だ?)』


『(ん〜?ちょっと意地悪な所もあるけど、優しくて、かっこよくて、頼りがいがある感じかな?)』

浅野『(恋愛感情は抱かないのか?兄弟とはいえ、血の繋がりのない男女である事に違いない。)』


聞きなれない単語がいくつもあって、浅野君の質問が分からないな……。

『(もう一度、ゆっくり言って)』


カルマ『(その必要はないよ。浅野君。俺の妹にあんまりちょっかいかけるのはやめてくれるかな?)』


浅野『(僕はただ彼女のリスニングの能力を判断しているまでだ。)』


カルマ『(それにしては質問内容があまりにも個人的すぎない?)』


浅野『ちっ…。まぁ、今日はここまでだ。』

そう言って浅野君は自分の席に戻った。

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