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風向きが変わったら【ヒロアカ】

第93章 後書き



















































































































































































































































































































































































































「詰みだ」


男は最後の一手を打ち終わり。
偉そうにソファの背もたれへと背中を預けた。
向かいに座る対局相手は不愉快そうに。


「…いや、詰んでない」


と言葉を発した。


「…オイ、まだルール覚えてないのか。詰んでるんだよ」
「どこがどう詰んでる?」
「…見ればわかるさ」
「わからん、つまらん」
「餓鬼か、認めろ」
「こんなのより…オセロの方が楽しい」
「趣旨が違うだろ」
「何が違うんだよ…将棋の駒広げたところで作戦も打ち合わせもありゃしない」
「絵面的な問題だ。闇組織のリーダー同士が作戦会議しながらオセロって、和やかすぎるだろう」
「うちはよくやってる、作戦会議中。トガとトゥワイスが」
「そこは叱れ。リーダーだろおまえ」
「あいつらは褒められて伸びる子なんだよ」
「そういう問題じゃない。そんなしつけのなってない奴らうちに連れてくるな」
「おまえが欲しいって言ったんじゃん…あーぁ、もうやめた、そういうこと言うならもう仲良くしてやんないもんね」
「ハァ……組む組織を間違えたな」
「それはお互い様だろう」
「……片方が将棋に負けたなんて理由で一枚岩が決裂してちゃ、笑えない」
「負けてない」
「負けただろ」
「二回勝負にしよう」
「…偶数回の勝負にしてどうする」
「1対1になった時は…そうだな…あっち向いてホイでもして勝者を決めるか」
「オイ、勝手に「ほら、始めるぞ」



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