第6章 赤葦side3
赤葦
「あなたがいなくなって俺らは確かに変わったかもしれません。でも俺らにはあなたが必要なんです…もう俺らの前からいなくなったりしないでください」
これが本音だった
「ふふ、ありがとう、私を必要としてくれて。
でもね人は成長していく時別れなければならない時が必ず来る。何かを捨てなければならない時がくる。大丈夫、私がいなくてもお前らは強いよ」
なぜかはわからない
ただ俺の目から一筋の涙がつたった。
「赤葦そろそろ時間だろ?もう行きな」
赤葦
「あなたはどうするんですか?」
「お前らの試合を最後まで観てくつもりだが?」
ニヤッと笑う彼女に俺も微笑んだ
赤葦
「ちゃんと観ててくださいね。絶対優勝してきます」
「あぁ、楽しみにしてる」