第2章 【番外編】想いの向こう側
〜薙景 side〜
薙景
「ふあぁ…」
教室に戻りながら欠伸をこぼす。
薙景
「もうHR終わってるよね…皆帰ったかな〜」
怪我しても直ぐ治るんだけど、皆の目もあったから一応リカバリーガールの所に行った。
そしたら「簡単に怪我するんじゃないよ」って強めに怒られる事になって、戻るのが遅くなった。
薙景
「ふあぁ……ん?」
再び欠伸が出た後、私は前方に人影を見つけた。
こっちに向かって歩いて来てるから、直ぐに会う事になる。
轟
「八剣、」
紙袋を持った轟に。
薙景
「何か用?」
あの紙袋って何だろ?
轟
「八剣に渡す物がある」
薙景
「?」