第2章 【番外編】想いの向こう側
爆豪
「それは“お返し”じゃねえ」
風利
「……」
飯田
「ム?」
お返しじゃないなら何だと言うんだ…?
爆豪
「“褒美”だ」
それだけ言うと、爆豪君は教室から出て行ってしまった。
風利
「褒…美…」
耳郎
「爆豪アイツ何様⁉︎」
芦戸
「バレンタインのお返しに褒美って何⁉︎馬鹿みたい!」
飯田
「八剣君、怪我はないか?」
風利
「うん…」
八剣君は、手元のそれに目を落としていたが、皆を振り向くと共にポケットにしまった。
風利
「言葉にはムカついたけど、これは…ちょっと嬉しい…かな」
飯田
「そう、か…」
八剣君が良いなら良いが…