第2章 【番外編】想いの向こう側
なんとか会議が終わって、僕は轟君に話しかけた。
緑谷
「轟君、大丈夫?峰田君はああ言ってたけど、お母さんのお見舞いは…」
轟
「午前中に会う事にする…まぁ、大丈夫だ」
飯田
「それにしても、峰田君の熱弁は凄まじいものだったな…勿論、お返しをちゃんとしたいと考えるのは素晴らしい事だが」
緑谷
「う〜〜ん…考えてる…の、かなぁ…」
それにしては、上鳴君も峰田君も様子が変だったような気がする。
なんだか、プレゼント以外に別の目的があるような…
飯田
「何はともあれ、これで男子の考えがまとまったな。実は俺は、お返しとは何をすれば良いのか、よく分かっていなかったんだ」
緑谷
「僕もだよ」
チョコを母さん以外の人から貰うなんて、初めての事だったし。
飯田
「しっかりと感謝が伝わるようなホワイトデーにしよう!」
常闇
「根本的な問題は、何も解決してはいないがな」
その言葉に振り向くと、常闇君は教室を出て行く所だった。
緑谷
「?根本的な問題って…──Σあっ!」
プレゼントで…“何”を贈れば良いんだろう⁉︎