第2章 【番外編】想いの向こう側
風利
「ごめん、変な事聞いて」
もう帰ろう…そう思って俯いた、その時、
風利
「…⁉︎」
爆豪が、私の髪に手を伸ばした。
私の髪からヘアピンを取って、前髪押さえながら付け直す。
あ、さっき隠した時ずれたんだ…
なんて思っても、爆豪の顔が近過ぎて、考えてる事が飛んでしまう。
爆豪の手が離れるまで、私はただただ固まってた。
爆豪
「…俺が選んでやったんだ、似合わねえ訳がねえだろが」
風利
「!え、言っ…」
言った!言ってくれた!
風利
「あ、ありがとう!」
顔を上げて爆豪を見つめる。
相変わらず目付き悪いけど…今は、睨まれてるとは感じなかった。
寧ろ、今は嬉しさの方が強い。