第2章 【番外編】想いの向こう側
慌てて手で隠しても、もう遅い。
爆豪に見られた…!
風利
「え、と……」
爆豪
「………」
爆豪は、ジッとこっちを見てる。
風利
「…これ、ありがとう…」
流石に何も言わないのは失礼な気がして、私は爆豪にお礼を言った。
ただ、渡し方は酷かった……それと、
風利
「褒美ってのは聞き捨てならない!お返しって言ってよ!何でそんな偉そうなの⁉︎」
爆豪
「あ゙あ⁉︎何で俺がテメェに、お返しなんざやらなきゃならねえんだ!」
風利
「ホワイトデーってそういうものでしょが!」
爆豪
「チョコなんざ要らねえっつったろが‼︎」
風利
「それはっ…そうだったけど!」
でも、爆豪は食べてくれた。
風利
「悪くないって、言ってくれたじゃない!」