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【暗殺教室】同棲してみた【カルマ】

第10章 永遠を色づけて


「あのね、お父さん、お母さん・・・」

目の前には渋い顔の父
隣には少し緊張した雰囲気のカルマ
斜め前にはニコニコと笑う母

「私、カルマと結婚します!」
「さんを僕にくださいっ!!」

あのカルマがお父さんに向かって頭を下げる
ムッと眉を寄せあからさまに嫌そうな顔をする父を
母は相変わらずにニコニコと見ているだけだった


事前にお母さんには話してあった

「あら、カルマくんと!?大歓迎よ!!」
「大切にしてくれる人をちゃんと見つけたのね」
「でも、お父さんは頑固だからねぇ・・・、頑張って」


長年(もう9年だ)付き合っており
ちょくちょく家にも遊びに来ていたカルマのことを
母はもう認めきっているようで
たいした反対はなかった


ただ、父は別だ・・・
母がいってた通り頑固で、親バカである


そして大学を出て一年
世間的には早いと言われる年齢での結婚を
あの父は渋るに違いないことはわかっていた


「赤羽くん、職業は・・・?」

「まだ未熟ですが、官僚です」

「・・・娘とは何年の付き合いだ?」

「もう・・・9年ですね」

ちなみにカルマは営業スマイルである
出会った頃に比べると、かなり社交性が身に付いた


「は自分で彼を選んだんだな?」

お父さんが確認するようにこちらを向いてそう言った

「当たり前じゃん」
頷くと、父が悲しそうに笑った

「非の打ち所がないなぁ・・・」
一度、やってみたかったらしい
結婚相手に厳しい父というものを

「大事にしないと、絶対に許さないぞ」

(ああ、あたしは愛されていたんだな)
強く、痛いほど感じた
目頭が熱くなるほど
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