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A3!  亡き友との誓い

第2章 別れ×再会





あれから桜と連絡がとれなくなった。
あの時の友達に何度か声をかけて
桜の近況を聞いてはいた。
 
 
でもある日その友達から聞いた言葉で
俺は頭が真っ白になった。
 
 

臣『今…なんて…?』
 
 
亜由『桜…実はかなり前に引っ越したの…』
 
 

固まる俺の代わりに那智が続きを聞く…
 
 

那智『引っ越したっていつだよ!』
 
亜由『あの事件から1週間くらいしてから…』
 
那智『ってもう1ヶ月以上経ってるじゃねーか!』
 
亜由『だって、桜に黙っててって言われたから…』
 
那智『だからって…』
 
亜由『あの子携帯変えたみたいで…
引っ越す時にまた必ず連絡するからって…』
 
 

俺はやっとの思いで声を出した…
 
 

臣『でも何日か前も電話かけれたのに…』
 
亜由『少しの間は前の番号のを切らないって言ってたから…でもやっぱり心配で昨日かけたらもう繋がらなくて…』
 
 

その言葉に俺は桜の番号を呼び出した。
そして聞こえてきたのは無機質な機械音だけだった…
 

 
臣『なんで…』
 
 
絞り出すように言ったその言葉に
桜の友達は言葉を続けた。
 
 
亜由『これも黙っててって言われたんだけど…』
 
 
那智は言葉を返す。
 
 
那智『なんだよ!』
 
 
亜由『あの事件の後学校中にいろんな噂が流れて…』




臣『噂って…?』



亜由は少し言いずらそうに話始めた。



亜由『桜が訳の分からない奴に乱暴されたとか…実は悪い仲間とつるんで悪い事をしてるとか…』
 

 
臣『!?』
 


俺はおかしくなりそうだった…
 
 
 
アイツの…
桜が見せたあの時の笑顔が浮かんできて
涙が止まらなかった…
 
身体もぼろぼろで涙を見せながら
必死に微笑んだアイツの顔が
最後なんて…
 
 
 
那智『おい…臣…』
 

臣『………』
 
 
 
俺はきっと抜け殻状態だったと思う…
 
 
 
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