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*スーツを着た狼*【R18】

第11章 酔っ払いとの戯れ





「お、おかゆい所はございませんか?」

「ああ…もうちょい右」

「……、」


私は今、先輩の背中に泡立てたボディスポンジを滑らせていた。
彼に体を洗ってほしいと頼まれたからだ。

(広い背中…)

そう言えばこうして彼の裸をちゃんと見るのは初めてかもしれない。
いつもHの時は部屋を暗くしてもらっているし、会社でする時はお互い着衣のままだし…

(思い出したらドキドキしてきちゃった…)

そう思っていた矢先…先輩がくるりと体の向きを変え、私と向かい合う体勢をとった。


「…前もな」

「っ…」

そう言われ、余計に心拍数が上がる。
逞しい胸板、綺麗に割れた腹筋…私はいつもこの体に抱かれているんだと思うとドキドキが治まらなくて…


「顔赤いけど…何考えてんの?」

「っ……べ、別に何も…!」

「ふーん?」

私の考えている事なんてお見通しのくせに、そんな意地悪を言ってくる先輩。
私は目を逸らしながら彼の厚い胸板にスポンジを滑らせた。



「今度はこっち」

「ぁっ…」

程なくして不意に取られた腕。
スポンジを奪われ、その手を彼の下半身へと持っていかれる。


「…こっちは手でな」

「っ…」

そう言う彼のソコは、すでに緩く勃ち上がり始めていた。
私の手に自分の手を重ねた彼が、そのままゆるゆると自身を上下に扱く。


「はぁっ…、お前の手…あったかくて気持ちイイ……」

「……、」

熱い吐息を零す彼の顔はひどく色っぽかった。
潤んだ瞳に上気した頬…
何だかこちらまでエッチな気分になってしまう。


「なぁ…俺に背中向けて立って」

「…え……?」

戸惑いながらも彼に促されるまま、壁に手をつくような形でそこに立つ。
すると私のすぐ背後に立った彼がぎゅっと後ろから抱き締めてきた。


「せ、先輩…」

「我慢出来ねーから……ここでシていい?」

「っ…、でも……」

…ここに避妊具は無い。
流石に避妊しないでするのには抵抗がある。


「安心しろ…中には入れねーよ」

「ぁっ…!」

両脚の間に感じた熱いモノ…それが彼のモノだという事はすぐに分かった。


「…お前のココも濡れてんな」

「っ…」

「俺の触ってるだけで感じた?」

耳元で彼のクスリと笑う声が聞こえる。


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