第2章 ひまわりの彼
白馬の王子さまが私をいつか迎えにきてくれる…
ずっとそんな夢をみてる
看護学生1年目の冬
大貴「花凛!!!これ見て!!!クリスマスケーキのカタログ!!ここのコンビニのやつめっちゃ美味しそうじゃない???ブッシュドノエルもいいけどお〜あ〜こっちのチーズケーキもいいなぁ。」
彼は看護学校で春に知り合った同級生
第一印象では笑顔が可愛く、悪い人ではなさそうだというイメージだった
彼とはすぐに仲良くなった
なぜなら、看護学校進学を機に引っ越してきた祖母の家のお隣さんが彼の家族だったからだ!
彼は今私の家に来てゴロゴロしている
花凛「わ〜美味しそうだね〜(棒)」
大貴「うわっ!!興味あるくせに!!!興味ないフリして!」
花凛「だってコンビニのケーキ高いんだもん〜手作りのほうがいいよ〜」
大貴「あっそれいいな!クリスマスの日一緒に作ろうぜ!」
花凛「えぇ…大ちゃんとクリスマス過ごすの確定なの…??」
大貴「うるせぇええっ!!!俺は結構嬉しいぞ!!じゃあ俺その日昼まで花屋のバイトあるから、12時に花屋に来てくれないか?花屋の近くのお菓子屋さんで材料買おうぜ!!」
そうなのだ、彼、大ちゃんは花屋「フローリア」でバイトをしているのだ
大ちゃん曰く、大ちゃんは買い物客のおばさまやおばあさまたちに人気があるらしい
花凛「はぁ…仕方ない!付き合ってあげる…」
大貴「やったぁああ!!!ケーキ!!ケーキ!!」
大ちゃんはそう嬉しそうに言いながら花凛のことをギューと抱きしめた