第4章 つなぐ手と手
花凛たちは看護学生2年目の春を迎えていた
花凛たち2人は偶然にも4月が誕生日だ
しかも日にちが3日しか変わらないので祝う日はまとめようと前から決めていた
昨日、突然大ちゃんから
「明日の花凛の誕生日、せっかく土曜日なんだしデートしようか」
「昼間何したいか考えといて!夜は俺に任せろ!素敵な一日にしてやるからな!」
と言われ、花凛はずっとワクワクしていた
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翌日
土曜日
朝インターホンが鳴り玄関を開けると大ちゃんが居た
花凛「大ちゃんおはよう!私どこに行きたいか決めた!遊園地に行きたい!」
大ちゃんは真っ青な顔で俯いていた
大貴「それなんだけどさ……本当にごめん!急用が入った!!」
花凛は愕然として何も言えなかった
すると大ちゃんはLINEのトーク画面を見せてきた
そこには、
<明後日のプレゼンテーションの資料に不備があったので今日絶対学校に来い>
と書かれていた
花凛「そ、そんな…」
大貴「本当にごめん…夕方までには何としてでも終わらすから!それからご飯食べに行こう!ね?」
花凛「うん…」
意気消沈した花凛は大ちゃんを見送るとすぐに家の中に入った
花凛「はぁ…暇だなぁ…」
花凛は家の中でずっとリカちゃん人形を捻り潰していた
花凛「大ちゃんのバカ…!不備って何よ!日頃から集中して資料作りなさいよっ!ケッ!!」
ついに花凛はリカちゃん人形をちぎってしまった
花凛は完全に自暴自棄になっていたのだ
その時花凛はいいことを思いついた
花凛「リカちゃん人形…!!こ、これだ…!!」