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バレンタインデーの思い出

第2章 赤色さん





櫻井「これ、ありがとう!

嬉しかった。」



スーパーの袋から、

チョコを取り出す。




「あ、あの、上手く出来なくて…


すみません!」




櫻井「はははっ!袋詰めしてくれてて

なんか怪しかったから横目で見てたら

なにか入れたんだもん!

あれは挙動不審だよ!笑」




「ば、バレてた…んですね。」



櫻井「バレバレよ!笑」




悔しい。





櫻井「避けられてる気がして、


ずっと寂しかった。


でも、このチョコ見たら

かなり嬉しかったし、

そんな気持ち吹っ飛んだ!」





「ごめんなさい。


櫻井さんと同じ気持ちで

嬉しくて…。でも、

わたしと櫻井さんの環境の違いとか

考えてしまって。


自分の気持ちに蓋をしようと思いました。




でも、いつも浮かんできてしまって。




好き…なんです。」






自分の正直な気持ちを

話し終えると、なんだか

視界がぼやけてきた。




櫻井「ちゃん…。


たしかに、環境の違いは

あると思うけど、でも、それでも!


俺はちゃんと

ずっと一緒にいたい。


俺じゃダメかな…?」





「ダメじゃないです…。」



気づくとわたしは

櫻井さんの腕の中。



体が冷たくなってる。


待っててくれて、

ありがとうございます…。



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