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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第5章 ※ワナを仕掛けた俺のせい?


[ジャンside]



今日が、久しぶりの兵団の休日と被っていて、良かった。



昼過ぎに兵舎へと辿り着いた俺は、そのままの足で、陽が落ちた今の今まで、ベッドに転がり込んでいた。



目を瞑ると浮かんで来るのは、やっぱり美咲の顔で。



笑ったり。
怒ったり。
青ざめたり。

……誘ってきたり。



美咲に、また明日。
なんて言ったのは、時間を与える為。



考える時間。

今日なんか、休みだし。特別何もするも事ねぇから。
イヤでも俺の事、考えるだろ?



何て思っていた俺の耳に入って来たのは、慌ただしいドアを叩く音。

ドンドン。と同時に震えるドアと。



「ジャン、美咲見てねぇか?昨日、帰りに一緒いただろ?」



コニーの声。



俺は慌てて起き上がり、返答を待つ自室の扉を開けた。



目の前には少しだけソワソワとしたコニー。

何があったんだ?と、聞く前に、さっきの言葉でなんとなく意味は理解していて。

明らかに動揺している自分を隠せないままに、俺はコニーを押して、部屋を飛び出した。

後ろから呼ぶ声がしたけど、聞こえねぇまんまで。



まさか、帰って来てねぇのか?

俺のせいで?



もつれそうになる足と、焦る気持ちを抑え、ピタリ。

足を止めた。



……俺が今。
行って、どうなる。

あいつに堕ちたのは俺の方で。
そして、あいつを引きずり込むと決めたのも、俺だ。

昨日の夜の事を、もう、なかった事には出来ねぇし。
何に変えても、手に入れたいと、思った。



「そんなとこに突っ立って、何をしてる。」



正面から聞こえた低音に、ハッとして顔を上げると。

壁に寄りかかって俺を見つめている……






リヴァイ兵士長が、いた。





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