• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第4章 暴君なアイツと混乱のワタシ


[美咲side]




チュンチュン。



……ん、んー…?



うっすらと取り戻してきた意識を手繰り寄せ、目を擦ろうと身体を捩るが、手が上手く動かない。



……ん、もぉ……何……?



どうやら、何かに身体の動きを阻まれているみたいだ。

私はまだ開かない瞼のまま、眉間にシワを作り、そのナニかを退かせようとする。

……その時。



「……ん。」



耳に入って来た自分ではない、女性でもない、“誰か”の声に、私は急速に正気を取り戻していく。



い、いま……

なんか、聞こえ、た……



そう、脳がハッキリと認識した瞬間と同時に、反射的に目を開いた。



視界に飛び込んで来たのは、肌。

男性の……胸板。



「ひッ……?!」



だ、誰っ?!

って言うか、何?!

何なのこの状況!!



訳が分からず混乱しながら、その身体の主を確かめようと顔を上げて、息を飲んだ。



「ッ……!?」



な、



なん、で、



ジャン……?





働かない頭のまま、とにかくこの密着度をなんとかしたくて。

もぞもぞと動いて、ようやくジャンに背中を向ける事に成功した。



……が、そこで、ハッと気付く。

触れているジャンと私の温度が、おかしい事に。




恐る恐る、自分の胸元に手を当てて……





/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp