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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第2章 同期のアイツと憧れのヒト







……何だか、凄く、心地いい。



何かに、包まれているような、この温度は一体、何なんだろう。



唇に。

額に。

頬に。

首筋に。



肌に感じる、柔らかいもの。



とろけてしまいそうな熱が、身体中に伝わって行くような気がした。



うわぁ……



なん、だろ……?








あったかくて。



ふわふわしてて。



溶けてしまいそうなくらい……








「サイ、コー…、かも?」






自然と口から零れ落ちた言葉。

それを間近で聞いている人がいるなんて、思いもせずに。





ゆらゆら。

ふわふわ。

小さな痛みと。

押し寄せた快感の波。





ハッキリしない視界の中、身体中に与えられる熱は、とても甘くて。

心が、あっためられているように、感じた。



抗うなんて選択肢はなくて。



ただ、今はまだ、この熱の甘さに、身を委ねていたい。







刹那。

掠れたような声が、聞こえた気が、した。
















「…………側に、いてくれ。」







それは、酷く悲しみに満ちていて。



切なげな響き、だった。




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