• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第15章 ※隠したウソを暴くアイツ





「美咲の場合、身体に聞いた方が話しが早い。」

「ちょッ……?!」



こんなところで、なんてこと言うんだこのバカは!



掠れた声が、いやに扇情的で余計に腹が立つ。

叫び出したい気持ちを堪えて、手をギュッと握り締めた。

反射的に、殴り掛かってしまいそうだったから。



「じゃ、夜に。な。」

「…………。」



踵を返したジャンに声を投げる。



「ジャン!」



私に背中を向けているジャンの腕を掴むと、彼は顔だけこちらに振り向いた。



「……ライス系は、やだ。いつもの……パンで、いい。」



まだ、余韻に浸っていたかった。

リヴァイ兵長との休み前の御飯の記憶を、塗り替えられたくなかった。



そんな思いで呟いた私の言葉を、ジャンはどう受け取ったんだろう。



「……分かった。」



腕を払われて、そう言い残した背中からは、何も読み取る事が出来なかった。



/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp