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【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第13章 私の誤解と憧れのあの人






団長室からの長い廊下を真っ直ぐに進み、角を曲がろうとした。

その瞬間。



「……待て!」



バタバタと近付いてくる足音と共に、私を止める声が響いた。

信じられない声の主。

ゆっくりと、後ろを振り返る。



「……いや、……。」



団長室に残ったままだったリヴァイ兵長が、そこにいて。

困ったように、眉を寄せ、私を見つめていた。



言葉もなく、私はただじっと、その姿を見つめ返した。



驚きを隠せなくて。

幻覚じゃない事を祈りながら。



「……宿舎に戻るのか?」

「……はい。」

「明日は、休みだな。」

「……はい。」

「なら……。」



私の掠れた返事の続きを、すぐに紡いでくれるリヴァイ兵長。

リヴァイ兵長の私を見つめる視線が、強くなったような気がして、私はただその続きを待った。



少しの迷いを含んだ後、決心したように放たれた言葉は。



「……飯でも…、食いに行かねぇか?」



私の心を、ひどく揺らした。



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