• テキストサイズ

【進撃の巨人】愛を込めて花束を(R18)

第9章 思わぬ誘いと憧れのヒト





いつも、凛とした顔をしている、リヴァイ兵長。

そわそわとしているのを見るのは、初めて、で。



ようやく考えが纏まったのか、私をまっすぐと見た。



「……つまらなかったのかと、思って、焦っちまった。……くだらねぇ嫉妬だ。気にするな。」



そう言って、紅茶を一口のみ、視線を外される。



くだらない、嫉妬?



「ッ……?!」



……リヴァイ、兵長が?

嫉妬!?



そう認識した途端、私の頬にボッと火が付いたみたいに、赤みがさす。



ついさっきまで期待するなと自分に言い聞かせていたのに、そんな表現をされるとは。

まさかの事態に、今度は頭の中が、ぐるぐると混乱の渦を巻く。



すると、リヴァイ兵長はバツの悪そうな顔でお店の人を呼んで、お会計を始めた。



「……悪い。変な事を言っちまったな。」



その姿が、何故か、おかしくて。

思わず、失礼にも、吹き出してしまって。



何だろう。

リヴァイ兵長って、全然怖くないし、なんだか、普通に、男の……人、だな。

そんなこと言ったら、人類最強だと言われてるこの人に、失礼だと思う、けど。



「……何笑ってやがる。」

「……ど、うしてでしょう?……っふふ。すみません。」



謝りながら、お店を出た。

少しだけリヴァイ兵長が眉を寄せたのも、さっきより気にならなくて、リヴァイ兵長は軽く舌打ちしながら、私の手を引いてくれた。



/ 250ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp