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【黒バス】in your hand【黄瀬】

第1章 中学


「で、何がいいっスか?」
「ほんとにいいの?」
「いいっスよ!で?」
「んー・・・、じゃあパフェでもいい?」
「了解っス」


部活のあとに、学校の近くにある喫茶店に行くことになった

二人っきりで

・・・なんか今から緊張してる、どうしよう

でも、すごく楽しみ

機嫌良さそうだねと赤司君に言われてしまった





部活が終わって
さつきに涼太に奢ってもらうことになったと告げると
きゃーっと高い声を上げるさつき

「頑張ってね!」
「う、うん」

手を握ってブンブンとふるから、ちょっと圧倒された

「もう、告白とかしちゃえばいいのに」

なんて笑いながら言うさつき
なんて無茶を言うんだ

「できない!できない!!」



もうすでに二人が両想いだと知ってる桃井はそれ以上何も言わずに笑った






「あ、きたきた」
「ごめん、待った?」

更衣室から出たところに涼太がいた
あたし以外の人が出てきたら何か勘違いされるんじゃないかな、覗きとかに


「じゃ、行こう?」
「うん」

笑顔を向けてくる涼太のとなりに並んで歩き出した



「テスト、返ってきたー?」
「全部じゃないっスけどね」
「どうだったの?」
「めっちゃいいっス!!今までの点数の倍ぐらいっスよ」
「・・・今までどれだけひどかったの?」
「30前後っスけど」
「うわあ・・・」

勉強教えてよかった・・・
教えてなかったら大変なことになってた

「今回は60点くらいってこと?」
「初めてっスよ、5教科で合計300超えたの!!」
「よかったねー」

それは別の意味でびっくりだ

「これからもテスト前はりんっちに勉強頼みたいっスね」
「いいよ」

その言葉にちょっとドキっとしながらも、普通に答える

「ていうか、そんなひどい点を取る涼太をほっておいたら、大変なことになるしね」
「どういう意味っスか、それ!?」
「あは」
「ちょ、なんで笑うんスか、酷いっスよ!!」


大げさに反応する涼太の隣で笑う

「楽しいねー」

思った言葉が口の端から漏れた

「オレも、りんっちといると楽しいっスよ」

涼太も笑う
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