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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第14章 敵との戦い(2)


─ドカァン

「かっちゃん!!!」

緑谷は幼馴染の名を叫ぶ。しかし、人の気配を感じて横を見れば、爆豪が尻餅をついているではないか。

「かっちゃん!!?避っ避けたの!?凄い…!」
「違えよ黙れカス(何も…見えなかった…!)」
「んじゃどーやって!?」

緑谷・爆豪・切島の三人が混乱する中、いち早く爆豪が避けられた理由に気付いた緑谷が声を上げる。

「暁さん!!」
『…怪我、無い?勝己君』
「!お前…」

三人の横には八雲が立っていた。彼女の体に電流が迸(ほとばし)っている事から、雷の力を発動した事が見て取れる。

脳無が爆豪にぶつかる寸前、八雲が間一髪で爆豪を遠ざけたのだ。

『っう…』
「八雲!」
「八雲少女!(なんて素早い…私が動くまでもなかったか)」

しかし火事場の馬鹿力もそこまでで、電流が消えると同時に膝をついて倒れる八雲。近くにいた轟がすぐに受け止めた。

「轟君、暁さんの首を氷で固定して!首全体がほとんど崩壊して、肩と顔にまでヒビが入ってる。リカバリーガールに診せるまで、動かさないようにしないと…!」
「ああ」

轟は緑谷の言葉に頷き、八雲にあまり負担がかからないよう注意をはらって薄く氷の膜を作る。完全に覆ってしまうとそれこそ危険なので、本当に危ない部分を厳選して凍らせる。

「(今の行動は相当負荷がかかったはず…声もしわがれてたし、声帯にも影響が出てる。彼女はもうこれ以上戦えない!)」

死柄木は先程から八雲の事を欲しがっている。自力で動けない人間を連れて行くことなど、彼らには容易だろう。

八雲を支える轟を庇うように立つ緑谷。切島と爆豪も死柄木達と向かい合うように構える。
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