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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第14章 敵との戦い(2)


「黒霧を…出入口を抑えられた……こりゃあ…ピンチだなあ…」
「このウッカリヤローめ!やっぱ思った通りだ!」

爆豪は得意気に黒霧の弱点を言い連ねる。対面した時間はほんのわずかだったのに、そこまで見抜くとは…。八雲は爆豪の観察眼に驚きを隠せない。

「ぬぅっ…」
「動くな!!「怪しい動きをした」と俺が判断したらすぐ爆破する!!」
「ヒーローらしからぬ言動…」

身じろいだ黒霧に爆豪は脅迫にも似た忠告をする。それを聞いた切島は苦笑する。
その様子を見ていた死柄木は興奮気味に呟く。

「攻略された上に全員ほぼ無傷…凄いなぁ最近の子供は…恥ずかしくなってくるぜ敵(ヴィラン)連合…!」

「脳無」

死柄木が声をかけると、脳無はミシミシ音を立てながら動き出した。そして半身を覆う氷を壊すと、そこから新たに腕と足が生えてきた。体を再生させているように見える。

「体が割れてるのに…動いてる…!?」
「皆下がれ!!なんだ!?ショック吸収の“個性”じゃないのか!?」
「別にそれだけとは言ってないだろう。これは“超再生”だな」

驚くヒーロー側に死柄木は脳無についての解説をしていく。

「脳無はお前の100%にも耐えられるよう改造された超高性能サンドバック人間さ」

『(人間を改造!?それに“個性”を二つも…複合型とは全然違う!)』

恐らく都合の良い“個性”を持つ人間達を融合でもさせたのだろう。そして相手の言う事を忠実に遂行するように改造して…まるで機械だ。いや、敵(ヴィラン)に忠実な人間兵器とでも呼ぶべきか。

「まずは出入口の奪還だ。行け、脳無」
『(_速い!!)』

脳無は真っ直ぐに黒霧を取り抑えている爆豪へと向かっていく。このままでは、爆豪は_

『(_させない!!何の為にここにいるの、八雲暁!!仲間を_友達を、守る為でしょうが!!)』

_首の痛みなんて、今はどうでもいい。魔力の限界?そんな事気にしてる場合!?目の前で友達か居なくなるのに比べれば、どうってことないじゃない!!

自分を奮い立たせる八雲。前の世界で出来なかった、果たす事の叶わなかった“誓い”を、果たす。いや、果たし続ける。

『(守ってみせる!モード《雷竜》!!)』



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