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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第13章 敵との戦い


「はあ!?敵(ヴィラン)ンン!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんてアホすぎるぞ!」
「先生、侵入者用センターは!」
「もちろんありますが…!」

生徒達が狼狽(うろた)え始める。確かにヒーローがいる学校にわざわざ侵入する敵なんて前代未聞だろう。
13号も予想だにしていなかったのか、驚いた様子だ。

「現れたのはここだけか学校全体か…何にせよセンサーに反応しねぇなら向こうにそういう事が出来る“個性(ヤツ)”がいるってことだな」

周りが戸惑う中、轟が洞察力をフルに使い相手を分析していく。

「校舎と離れた隔離空間。そこにクラスが入る時間割…バカだがアホじゃねぇ。これは何らかの目的があって用意周到に画策された奇襲だ」

そして轟と同じ事を考えていた相澤は直ぐに指示を出す。

「13号避難開始!学校に電話試せ!センサーの対策も頭にある敵(ヴィラン)だ…電波系の“個性(ヤツ)”が妨害している可能性もある。上鳴、おまえも“個性”で連絡試せ」
「っス!」
「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数じゃいくら“個性”を消すといっても!!」

相澤の指示を聞いた緑谷は恐ろしくなった。目の前には黒い霧からどんどん敵が湧いているのに、あれらを全て一人で片付けようと言うのか。

「イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の“個性”を消してからの捕縛だ。正面戦闘は……」
「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

そう言って相澤は敵の群衆に向かって駆け出す。彼の髪が逆立っているという事は…“個性”発動の合図だ。

「13号、任せた!」

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