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私の妖精アカデミア【更新停止中】

第9章 初めての実践


何故だろう。入試で見かけた時から何となく思っているのだが…

『(ナツと爆豪君、本当によく似てるんだよなぁ。“個性”の系統、性格、戦闘スタイルまで…)』

ナツの場合は炎なのだが、掌から出して挑発したり、猪突猛進なようで実は色々考えて行動してる所とか。

『(でもナツの方が性格はいいよね。喧嘩した時ぐらいしか悪口言わないし、仲間想いの優しい子だし)』

ただし女の子に対してのデリカシー皆無だけど。

「じゃあもう殴り合いだ!!」

爆豪君はヤケクソなのか出久君に突っ込んで行く。出久君は反撃しようとするが…

「!?ぎ!」
「何だ今の!」
「考えるタイプには見えねえが意外と繊細だな」
「ん?どういう事だ!?」
『目眩しを兼ねた爆破で軌道を変更し、そして更にもう一発…』

続けて攻撃する事で、出久君に反撃のチャンスと考える時間を与えないつもりだろう。

「何で“個性”使わねぇんだ!俺を舐めてんのか!?」
「……違う」
「ガキの頃からずっと!!そうやって!!俺を舐めてたんかてめェはぁ!!」
「違うよ君が…」

出久君…

「君が凄い人だから勝ちたいんじゃないか!!勝って!!超えたいんじゃないかバカヤロー!!!」
「その面やめろやクソナード!!!」

「ヒーローになる」以外で初めて見せる激情…きっと君の見据える未来にはこれが必須なんだろうね。

「DETROIT…」
《双方…中止……》
「麗日さん行くぞ!!!」
《!》
「はい!!!」
「(タイマンじゃまだ到底適わない…!!でも_)」

__SMASH!

「ごめんね飯田君!即興必殺_彗星ホームラン!」
「ホームランではなくないかーーー!!?」

『…凄い。あっという間だった』

出久君は、“個性”を爆豪君に対してではなく、上に向かって放った。物凄い威力のそれは、上のフロアまで_お茶子と天哉君がいるフロアまで届いた。

お茶子は近くにあった柱を無重力にしてぶん回し、下から飛んできたコンクリート破片を天哉君に向かって飛ばす。

後は相手が怯(ひる)んでいる隙に「核」を回収するというわけだ。

「回収!!!」
「核ーーー!!!」

「そういう……ハナっからてめェ…」
「やっぱ舐めてんじゃねぇか………!!!」
「使わないつもりだったんだ」
「!!」

出久君…左腕がボロボロだ。爆豪君の攻撃が直撃したせいだろう。



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